木曾御嶽周辺 若栃山(1593.0m) 2014年10月19日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:18 駐車余地−−4:47 反射板入口−−5:03 作業道入口−−5:40 開けた場所−−5:56 尾根に乗る−−6:09 若栃山−−6:44 林道−−7:13 伐採現場−−7:17 駐車余地

場所岐阜県下呂市(旧小坂町)
年月日2014年10月19日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道入口に駐車スペースあり
登山道の有無林道から山頂まで作業道あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメントカラ谷沿いの林道終点付近から林業作業道を利用して往復。林道入口はダイヤル鍵で施錠されたゲートがあるが、ダイヤル鍵が開いてしまったので伐採作業現場手前まで車で入った。事前リサーチが不十分で整備された登山道があるかと思ったら林業作業道を利用していて案内標識皆無。反射板経由のルートと林道終点手前の沢の左岸側に入口のある作業道ルートの2つありだが沢沿いのルートを往復した。作業道が沢に近い場所は道が薄いが右岸に渡ってやや高い位置に道が移ると明瞭になり、背の高い植林帯に入ると登山道並みの明瞭な道になり笹の刈り払いも完璧。山頂手前のピークで正式な作業道は終わりらしいが、そこから山頂までの間も荒く刈り払われていて籔漕ぎ不要




伐採現場の少し下に駐車 伐採現場。土日も作業をやっているようだ
反射板入口 反射板入口(帰りに撮影)
谷沿いの作業道入口(帰りに撮影) 作業道入口の標識
大岩の左側を登る 青いリボンが目印
最初は谷の左岸を歩く。道が薄く暗闇では迷う(帰りに撮影) 作業道は涸れた谷を横断(帰りに撮影)
左岸に移った作業道(帰りに撮影) 谷から離れると道が明瞭に(帰りに撮影)
開けた草地(帰りに撮影) 草地から見た乗鞍岳
草地から見た笠ヶ岳 植林帯に入るとますます道が明瞭化
尾根に乗る 御嶽山の噴煙
山頂手前のピークから先の刈り払いは荒い 若栃山山頂
山頂標識 山頂標識


 阿寺山地と言っていいのか悪いのか微妙な位置にあるのが若栃山。椹谷山から西に続く県境尾根より僅かに岐阜側に飛び出た場所に位置する。ネット検索では複数の記事がヒットし、東側のカラ沢沿いの林道から道があるとのことで簡単に登れそうな印象を受けた。よってルート図だけ頭に入ったがまじめに文章は読まなかったのが後々に問題となるとはこの時点ではわからなかった。

 林道入口近くには「巌立峡・がんだて公園」があってそこまで舗装道路だがその先はダート。ゲートは林道入口にあって車1台分の駐車余地もあった。ゲートを見てみるとチェーンで施錠してあり、そこにぶら下がっている鍵は本日最初に登った西俣山のゲートと同一。偶然にも番号が一致して開いてしまったのと同じ形状の鍵だ。まさか同じ番号で開かないだろうと思いつつもやってみたら開いてしまった! この分だと旧小坂町管内の林道でこのタイプのダイヤル鍵は全て同じ番号かもしれない。

 本来はこの林道は一般車進入禁止だが、車を使えば往復2時間以上は短縮できそうで、中央道の渋滞が始まる前に帰れる確率が高くなる。明日は日曜で営林署のお休みだろうとの判断もあり、ズルをして車で入ってしまうことにした。

 林道は路面状態は良好、普通車でも問題ない。途中で伐採した木材の集積場が登場、プレハブ小屋と重機があった。この手前には「この先は伐採作業中なので進入禁止」の看板があったが、おそらく作業中は道を塞いで重機を動かすのだろう。明日は日曜でたぶん仕事はお休みだと思うが、万が一作業がある場合はここより奥に車を置くと作業者に迷惑がかかることになるし、ただでさえ進入禁止のところを入っているのに、さらに進入禁止の看板まで無視するのは・・・。日曜に仕事が行われる確率は低いと思うが、念のために車はここより手前に置くことにした。

 ただし登山口を確認するために一度上まで車で入ってみる。伐採現場を過ぎるとやや道が荒れた感じはあるがまだ普通車でも大丈夫。でも最近車が入った形跡は進むにつれて薄くなっていく。大きく鋭く左カーブして進むと右側に送電線巡視路と同じ小さな案内標識が登場。「若栃山反射板」と書かれている。地形図を見るとこの斜面を上がると直接山頂に出るのではなく1453m峰付近に出ると思われた。地形図には反射板は書かれていないので場所がわからないのは困った。若栃山の道は正式な登山道で案内看板があるものだと思い込んでいたので、ここは山頂に至るルートではないと判断、先に進んだ。

 この先はほぼ水平移動で水の涸れた顕著な谷の手前で林業作業道が右側の斜面に上がっていた。谷で林道が左にカーブするとすぐに林道終点。しかしここには標識どころか踏跡皆無。谷にも標識、目印や踏跡はなく、ここにきて若栃山の登山ルートは正式な登山道ではなく作業道の流用であることが発覚した。これだったら登山記録の文章をまじめに読んで登山口の情報を勉強しておけばよかった。しかし幸いなことにネットで見たルート図だけは記憶しており、確かこの涸れた沢沿いに登るルートと、もっと北側を登るルートがあったように記憶している。確信はないが北側のルートがたぶん反射板入口なのだろう。地形図を見ると谷沿いに登る方が距離が短く短時間で往復できそうなので、明日は作業道から登ることにする。これで暗闇の中を上がってきても入口は判別できるだろう。

 伐採作業現場の下まで戻って駐車余地で睡眠。さて、明日は伐採作業が無いことを願おう。

 翌朝、中央道の渋滞が始まる前に東京に到着するために真っ暗な時刻から行動開始。4時過ぎに出発、空は満天の星空で快晴だが昨日よりは冷え込みは弱いようだ。気温は約0℃。しばし林道歩きだ。昨日車で一度上がったおかげで迷いなく進んで作業道入口に到着。まだ周囲は真っ暗でこの先の作業道が薄いとトレースするのが難しいが、とにかく行ってみるしかない。

 正面は大岩が立ちはだかるので道は左に逃げて涸れた沢の方へ向かう。予想通り作業道はそれほど濃くないのでヘッドライトが照らし出す狭い範囲しか見えない状態ではよ〜く観察しないとルートを外す。1箇所道が僅かにジグザグるところでかなり迷ったが、薄い道と点在している青リボンのおかげでルートを見出せた。その後は青い目印がいい相棒となる。周囲が藪だったら道がわかりやすいのだが、この付近は藪が皆無でどこでも歩ける状態なので、逆にルートがわかりにくい。

 涸れた沢を右岸に渡って沢に沿って上がっていく区間も道が薄く要注意だ。沢から離れて背の低い植林帯を上がるようになると作業道以外は植物が茂るようになるので道が明瞭になりライトだけでも安心して歩けるようになった。今の時期の日のでは6時くらいだと思うが、樹林の中を歩いているとなかなか明るくならない。それでも振り返ると東の空は明るくなっており、もう少しで明るくなる気配。

 標高1400m付近で樹林が開けた草地を登るようになって明るい場所へ。遠くに乗鞍岳や笠ヶ岳が見えている。木曾御嶽は右手の尾根が邪魔して見えない。この頃にライトが不要な明るさになった。草地はすぐ終わって背の高い植林帯に入ると傾斜が急になるが、作業道はいっそうはっきりしてエアリアマップの赤実線クラスの良好さ。周囲の笹はきれいに刈り払われて体に触れる藪は皆無。でも登山道ではないのでここまで案内標識は皆無だった。高度が上がると植林は檜から唐松へと変わる。唐松は紅葉が始まっていた。

 1520mで顕著な尾根に乗るが、この尾根上も立派な刈り払いの道が続く。左方向には唐松樹林を通して煙が立ち上る御嶽山。今日は快晴無風で煙は上に伸びていた。今の気温はほぼ0℃なので3000mは確実に氷点下だろう。

 山頂までいくつかの小ピークを越えつつ緩やかに登っていく。山頂手前のピークで立派な刈り払いが終了するが、その先も荒っぽく笹が刈り払われていた。どうやら正式な作業道はここまでらしい。刈り払いがなければ背丈を越える笹薮なので、完璧ではなくても刈ってあるのは非常に助かる。

 古い笹の切り口を気にしながら最後の登りを終えると東西に細長い山頂部に到着。顕著なピークは無く全体的に同じような高さの尾根が続く場所だった。ただ、ここは三角点があるのでその位置は若栃山山頂となる。西俣山などと違ってこれだけ道がいいと訪問者も多いようで標識の数は3つ。新しそうなものはなかった。

 下山は往路を戻る。登りでは気づかなかったが1489m峰へと続く尾根上にもきれいに刈り払われた作業道が続いていた。これを辿れば反射板に行けるらしい。今回は時間がないので割愛。明るくなれば往路でルート判断に苦労した箇所も問題なし。林道に降り立った。

 林道は大きく曲がっているので尾根をショートカットしようかとも考えたが、尾根が広くて不明瞭なこと、結構急な斜面だったこと、少なくとも林道近くは濃い潅木藪だったのでパスして林道を歩いた。もうすぐ車に到着するところで軽トラが上がって行ったが、おそらく伐採現場での作業だろう。日曜もやるのか、ご苦労様。

 本来、一般車が入れない林道に入ってしまっているので、着替えもそこそこに車に乗ってゲートを目指す。すれ違う車も無くゲートに到着、昨日と同じ番号でちゃんと鍵が開いた。ゲートを閉じて施錠、日当たりのいい場所まで移動してから着替えた。

 

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